会長挨拶
会長挨拶
会長 塩飽繁樹
新型コロナウイルスと共存する活動を目指して
新年あけましておめでとうございます。旧年中は本会活動に多大なるご理解とご協力を賜り、厚く御礼申し上げます。
昨年もコロナウイルス感染症が猛威を振るいましたが、一年延期された東京オリンピック・パラリンピックも無事に開催されました。またワクチン接種も進み、その効果に伴ってか全国的に感染者も急減してまいりました。
ウィズコロナの生活も二年目となりましたが、やはり多人数の集まる行事や飲食を伴う会合は中止せざるを得なく、一昨年から開催を延期した広島県での建築士会全国大会も2年連続の中止と苦渋の決断をされておりました。開催地が隣県の同ブロック会ということもあり本会でも100名程の参加登録を頂いておりましたが、残念な結果となりました。(第63回全国大会は11月に東京でweb中心の開催となりました。)
また本会では、昨年度が役員改選期にあたり、令和3年5月31日にコロナ対策を講じて通常総会を開催し、無事新しい役員体制でスタートしました。
昨年度の特筆すべきことが二つあります。一つは、4年ぶりの「岡山県地域文化財建造物専門家(ヘリテージマネージャー)養成講座」を実施できたことがあります。空き家対策の利活用や景観を守るための保存など既存建物の活用は近年各地で求められており、ヘリテージマネージャーの活躍の場は今後益々広がると思います。
もう一つは、令和3年6月に「公共建築物等における木材の利用促進に関する法律の一部を改正する法律」が成立し、脱炭素社会の実現に資するため、国土交通省と(公社)日本建築士会連合会との間で「建築物木材利用促進協定」が締結されたことです。連合会で設置されたまちづくり活動部会の中に新設された「木のまちづくり部会」に対応するため、本会でも「木のまちづくり班」を立ち上げ会員に向け参加を募集したところ、約30名の応募があり、本年より本格的に活動を開始します。特に岡山県は桧の産地として全国有数であり、CLT建築の先進地でもあります。昨年は岡山大学に建築コースとして、木構造、木材利用建築に特段の力を入れて学べる場も開設されタイムリーな活動となりそうです。
そして本年、岡山県建築士会は創立70周年を迎えます。現在準備会で詳細を検討している段階ですが、本年5月31日の通常総会時に合わせて記念式典を行い、10月29日(土)、30日(日)に記念事業として「建築フェス2022」をイオンモール岡山の5階「未来ホール」で開催する予定です。コロナウイルスの再拡大も懸念されていますが対策を十分に考慮しながら実現に向けて進めています。
コロナと共存しながらも、広く社会に貢献することという本会の目的を、実現していくために建築士としての品位の向上、業務の進歩改善を図っていく所存ですので、今後とも御支援、御鞭撻をお願いし新年のご挨拶とさせていただきます。
2022年01月01日